パイプフォームは、現物の両側のフランジを計測機で計測し、空間的位置関係を3次元計測し計算し、計測データから管一品図を作図します。再現機を使用して管一品のフランジ間距離、フランジの傾き、穴振りを図面通りに再現させ、管一品図に基づいてフランジのない状態までの管を作ります。フランジのない管を再現機に搭載し、フランジを溶接して設計管を完成させます。
修理管の計測・再現の従来の方法
修理管の修理が必要になった場合 | 管を取り外し、陸揚げして管工場に持ち込みます | 定盤上で管にフランジを取付け補強材で溶接し金型を作ります |
ご提案する作業方法
1.工場計測法修理する管を取外し、管工場等で計測する方法です。取外した管の片側のフランジ穴4箇所を計測した後、計測機を移動させ、もう一方のフランジのフランジ穴4箇所を計測して計測完了です。 |
2.船内計測法修理する管を取り外さず、船内(現場等)で計測する方法です。 |
修繕船の場合の導入メリットとコストパフォーマンス
現場から工場までの管の横持コストが不要になる「パイプフォーム」は、現場で計測しデータを送信するだけで、離れた工場でも、即座に加工できるため、特に重量物はクレーンやレッカーの運搬費が不要になり、従来より作業工程が簡略化できるため工期短縮ができ、大幅なコスト削減が実現します。
計測データを修繕船の『工程』『作業』『時数』について、従来の方法とパイプフォーム導入後を比較表にしています。このデータは、パイプフォームを導入された造船企業様のデータを基に作成しております。
あらかじめ200A~800Aの口径別に加工時数の概算数を出させていただいておりますが、シミュレーションページにてご希望の口径数にて概算数も算出可能です。
導入メリット
安全と環境 | メリット | ・船内での火気の使用がなくなります。 ・船内での重量物作業が減少します。 ・廃棄物が減少します。 |
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詳細内容 | ・アングルなどの切断 フランジとアングルなどの溶接。 ・フランジ、アングルなどの搬入 ・溶接機の準備 ・切断の準備 ・金型の搬出。 ・金型及び、工場で製作する金型の廃棄 (一部は、使い回し) | |
品質 | メリット | ・管一品の精度が安定します。 ・管一品情報がデーターとして保存できます。 |
詳細内容 | ・管寸法やフランジ面の傾き及び、フランジの穴振り精度が向上。 ・同じ品質の管一品が、何度でも再製作が可能です。 | |
生産性 | メリット | ・作業時間が大幅に短縮できます。 ・誤作が有りません。 ・補助材料が不要に成ります。 ・金型を作るスペースが不要に成ります。 ・熟練者を必要としない。 |
詳細内容 | ・工期が短縮でき、工事全体の工程に寄与出来ます。 ・作り直しがなく、コストダウンにつながります。 ・補助材を使用しない為、コストダウンが出来ます。 ・定盤上に金型を写し取る作業がなくなる為、定盤のスペースが有効に使えます。 ・初心者でも高品質を維持して作業が出来ます。 | |
その他 | メリット | ・現場から工場までの管の横持コストが不要、特に重量物は、クレーン、レッカー等の運搬費が不要と成ります。 ・計測データーを送信すれば、離れた場所でも即座に加工が出来ます。 ・パッキン代、バルブ等の割り込み及び、曲りの位置は、任意に設定出来ます。 |
工程比較
工程 | バラシ | 計測 | 運搬 | 金型 | 作図 | 管製作 |
---|---|---|---|---|---|---|
内容 | 管取り外し | 計測器で計測 | 管を工場に運搬 | 定盤に型取り | 計測・製作図作成 | 管製作 |
従来の方法 | ○ | - | ○ | ○ | ○ | ○ |
パイプフォーム | ○ | ○ | - | - | - | ○ |
作業内容比較
工程 | バラシ | 計測 | 運搬 | 金型 | 作図 | 管製作 |
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従来の方法 | 管取り外し | - | 横持ち運搬作業 | 定盤に雌型取り | 角度、長さを計測して図面作成 | 管を製作して金型に合わせてフランジを取付ける |
パイプフォーム | 取り外さなくても計測が出来る | 計測器をセットして計測 | - | - | - | - |
口径別 加工時数の目安
《口径:200A》
工程 | バラシ | 計測 | 運搬 | 金型 | 作図 | 管製作 | 合計 | 短縮時間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
従来の方法 | ― | ― | 1.15 | 0.62 | 0.5 | 1.84 | 4.11 | -2.50 |
パイプフォーム | ― | 0.25 | ― | ― | ― | 1.36 | 1.61 |
《口径:300A》
工程 | バラシ | 計測 | 運搬 | 金型 | 作図 | 管製作 | 合計 | 短縮時間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
従来の方法 | ― | ― | 1.15 | 0.62 | 0.5 | 2.76 | 5.03 | -2.74 |
パイプフォーム | ― | 0.25 | ― | ― | ― | 2.04 | 2.29 |
《口径:400A》
工程 | バラシ | 計測 | 運搬 | 金型 | 作図 | 管製作 | 合計 | 短縮時間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
従来の方法 | ― | ― | 1.15 | 0.62 | 0.5 | 3.68 | 5.95 | -2.98 |
パイプフォーム | ― | 0.25 | ― | ― | ― | 2.72 | 2.97 |
《口径:500A》
工程 | バラシ | 計測 | 運搬 | 金型 | 作図 | 管製作 | 合計 | 短縮時間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
従来の方法 | ― | ― | 1.15 | 0.62 | 0.5 | 4.6 | 6.87 | -3.22 |
パイプフォーム | ― | 0.25 | ― | ― | ― | 3.4 | 3.65 |
《口径:600A》
工程 | バラシ | 計測 | 運搬 | 金型 | 作図 | 管製作 | 合計 | 短縮時間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
従来の方法 | ― | ― | 1.15 | 0.62 | 0.5 | 5.52 | 7.79 | -3.46 |
パイプフォーム | ― | 0.25 | ― | ― | ― | 4.08 | 4.33 |
《口径:700A》
工程 | バラシ | 計測 | 運搬 | 金型 | 作図 | 管製作 | 合計 | 短縮時間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
従来の方法 | ― | ― | 1.15 | 0.62 | 0.5 | 6.44 | 8.71 | -3.70 |
パイプフォーム | ― | 0.25 | ― | ― | ― | 4.76 | 5.01 |
《口径:800A》
工程 | バラシ | 計測 | 運搬 | 金型 | 作図 | 管製作 | 合計 | 短縮時間 |
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従来の方法 | ― | ― | 1.15 | 0.62 | 0.5 | 7.36 | 9.63 | -3.94 |
パイプフォーム | ― | 0.25 | ― | ― | ― | 5.44 | 5.69 |